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本学部卒業生が担当するプロジェクト科目の取組が、プロジェクト科目成果報告会で「最優秀賞」と「優秀賞」を受賞しました。

2022.02.01

全学共通教養教育科目「プロジェクト科目」では、秋学期の授業最終週前後に、京田辺校地・今出川校地開講クラス(13クラス)が一堂に会し、

学内外に向けて成果を発信する場を設けています。

このたび、1月23日(日)にオンラインにて2021年度秋学期プロジェクト科目成果報告会が行われ、本学部卒業生が講師を担当する2クラスの取組が、

それぞれ最優秀賞と優秀賞を受賞しました。

 

 

  • 最優秀賞

 クリエイティブな映像制作でインターネットの安心安全を守る!(今出川校地開講、春・秋連結科目)

科目担当者:堀出 大介(洛陽総合高等学校 教諭)

(2008年度文化情報学部卒業、2010年度文化情報学研究科(前期課程)修了)

科目代表者:佐野 明子(文化情報学部 准教授)

【付記】

同科目で作成した動画は、総務省近畿総合通信局共催の「動画フェスタ2021」でも、「最優秀賞」と「トーンモバイル賞」を受賞しました(学生一般の部224作品中、上位独占受賞)。

https://d-fes.jp/index.html

 

 

  • 優秀賞

京丹後移住促進プロジェクト~新たな地方移住の仕組みづくり~(今出川校地開講、春・秋連結科目)

科目担当者:泉川 大樹(日本アイ・ビー・エム株式会社)

(2012年度 文化情報学部卒業)

科目代表者:波多野 賢治(文化情報学部 教授)

 

 

  • 堀出 大介 氏からのメッセージ

(2008年度文化情報学部卒業、2010年度文化情報学研究科(前期課程)修了)

この度のプロジェクト科目成果報告会における「最優秀賞」受賞につきまして、このような機会を頂けましたこと御礼申し上げます。学生主体のチームとして進めた活動が素晴らしい成果になり、担当者としてとても幸せな時間を過ごすことができました。

これまでの自分を振り返るに、文理融合の学びから身に付く「幅広い学問分野の知識と柔軟な発想力」「文化に対する幅広い知識に基づいた感性力」「データ分析能力と論理的思考力」は社会に出てからも非常に大切であり、それが活かされていることを実感しております。

これらの力は、現在、高校教諭として映像制作の指導を行う際に、Google社主催コンテストで生徒が全国優勝、米国にあるUNICEF本部やGoogle本社にて映像作品上映やプレゼンの機会へと導くなど、学んだことが思いもしない成果となることもありました。それは今年度のプロジェクト科目でも同様であり、文化情報学部で学べて本当に良かったと改めて感じています。

また、私は文化情報学部の一期生でもあります。先生方にはとても優しく熱心に指導していただきました。学生の頃は気付くことができませんでしたが、卒業して社会に出たからこそ、如何に恵まれていた環境であったのだなと感じております。本学部生の皆さんも、自身の目標達成に向けて今ある文化情報学部での様々な機会を大切にして欲しいなと思います。

改めて、ありがとうございました。

 

  • 泉川 大樹 氏からのメッセージ

(2012年度 文化情報学部卒業)

優秀賞を頂き、大変嬉しく思います。本科目では、日本一高価ともいわれる間人(たいざ)がにで観光客を集める一方、人口減少に伴い地域コミュニティの維持が課題となる京都府京丹後市間人地区の移住促進に5名の履修生と取り組みました。初年度の今年は、移住者を呼ぶ前提として『地域住民が地域課題に目を向け主体的にまちづくりに取り組む土台作り』を行うことを目標に計3回・延べ約70名の住民とワークショップを実施することで、地域の将来像や課題を定義し、住民が前向きに物事を考える文化を醸成しました。

 

所期の目標を達成できたのは、『問題解決の基本』を忠実に実践できたこと、具体的には、ありたい姿を描き、現状との比較により問題を発見し、真に解くべき課題・解決策を定義することが履修生の基本動作として定着したことが鍵でした。私自身は、こうした考え方の基礎を文化情報学部での授業や研究で身に着けました。特に、卒業研究として実施した商店街の活性化に資する情報システムの研究では、地域で主催したワークショップで得た定性的なデータと、情報システムで得た定量的なデータの双方を用いた課題定義や検証を実施し、データに基づく問題解決が社会でも大きな効果があることを学びました。こうした活動で身に着けた姿勢やスキルは、コンサルタントとして日々企業や組織の問題解決に取り組む中でも生きていると感じます。

 

学部生のみなさんは、今後答えの無い問題に向き合う場面がますます増えると思いますが、文化情報学部で身に着けた基本を存分に活かした問題解決を行うことで、みなさんが関わるコミュニティをよりよい場にするとともに、みなさん個人としても成長を続けてほしいと思います。