GRADUATE SCHOOL
コース紹介
Faculty of
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science
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文化資源学コース
文化資源が持っている断片的で大量で多彩な情報を、実資料からできるだけ忠実に網羅的に客観的に取得します。それらの情報を、デジタル化や数理的手法、データサイエンスの手法などによって 関連性を確認しながら総合化します。とくに、従来、美術史学・文化学・文献学・文学・人類学・歴史考古学などにおいて別々に取り扱われていた文化資源を、一体のものとして相互の関係を前提としながら分析します。
教員紹介
開講科目
修了生の論文題目例
前期課程
- 京都国立博物館蔵 象のいる洛中洛外図屏風について
- 宝飾鏡の文様にみる天平文化の特質
- 西鶴作品の計量的文体分析 — 遺稿集を中心として —
- オマーン湾沿岸先史人類の研究 — 貝塚の石器組成と立地を中心として —
後期課程
- 村落の文化系統学的研究 — 飛騨地方の明治初期物産誌『斐太後風土記』を対象に —
言語データ科学コース
データサイエンスや計算科学の方法論を取り入れ、従来の研究では十分に取り扱うことのできなかった言語現象の解明に取り組み、言語研究の新領域および複合領域を開拓します。とくに、大量の言語データを処理することにより、言語生態の包括的な調査において言語研究の新規性・先端性を見出します。
教員紹介
開講科目
修了生の論文題目例
前期課程
- 携帯電話メールの著者推定に関する計量的研究
- 「〜がある」構文に関する意味分析 — その程度性をめぐって —
- 霊石県南部方言の記述的研究
- 日本語と中国語における感情表現についての対照研究 — 人称制限と構文を中心に —
後期課程
- 数理的アプローチからの言語変化と外言語的要素との関わりに関する研究
行動データ科学コース
人間の行動を文化研究の対象として設定し、計量社会学、認知心理学をはじめとする行動科学の成果と方法を文化研究に応用します。文化を人間の選択する反復的行動様式と定義し、定量的なデータに基づいて客観的に記述した上で、なぜ特定の行動様式が繁殖・持続するのかを説明し、それを踏まえて新たなる行動様式を予測・デザインします。
教員紹介
開講科目
修了生の論文題目例
前期課程
- 遊牧における寛容戦略の効用と進化
- 日中芸能身体文化の比較 — 漫才と相声のマルチモーダル分析 —
- 家族に対する心理的距離尺度の考案 — 東アジアにおける日本の位置づけ —
- 探索行動に基づいた道具使用の認知メカニズム
後期課程
- 音楽療法の全人的・統合的な働きとその多様な構成要素の相互関係の研究
データ科学基盤コース
データ科学研究の最前線において、情報の多様化・複雑化に伴い、従来の学問分野単独での取り組みの限界を踏まえ、数理・情報・統計の枠組み・方法論の壁を越えて、文化を対象として、それぞれの分野が蓄積してきた知見を基に新たな視点に基づくデータ科学の方法論を構築します。
教員紹介
開講科目
修了生の論文題目例
前期課程
- 北海道における狂犬病侵入の可能性 — 数理モデルによる考察 —
- 文書内容理解のための情報単位決定に関する研究
- 逐次記録データを用いたサッカーチームの特徴把握と比較
- 複雑データのための類似度算出法に関する研究
後期課程
- 文化情報学および理念型モデル化分析法に関する基礎的研究 — 文化情報学における諸概念と方法について —