INTERVIEW
INTERVIEW
GRADUATE INTERVIEW
株式会社ニコン
ITソリューション本部デジタル技術部コミュニケーション技術課

2020年度卒業片山 欧河さん

高校時代は文系クラスに所属しながらも、技術職としてものづくりに携わることを目標に、文理融合の学びができる文化情報学部に進学。大学在学中は理系分野の講義も多く受講し、様々な分野を横断した幅広い視野を身に付ける。卒業後は、株式会社ニコンに就職。学部で培った「枠に捉われない広い視野」を活かし、社内インフラの企画・設計を行っている。

CAMPUS STORY

1年次
高校時代は文系クラスに所属していましたが、技術職としてものづくりに携わりたいという夢を持っていました。そのため1年次には、高校で学ぶ機会の少なかった理系科目を中心に受講。特に印象に残っている講義は「データサイエンス入門・演習」です。同じ文化でも、歴史とデータサイエンスなど、文理双方から多様な研究手法でアプローチすることで、予想もしなかった新たな側面を発見することができ、毎日が驚きの連続でした。AIや機械学習など日々進化する情報社会における「枠に捉われない幅広い視野」の必要性の高まりを改めて実感したのもこの頃です。
2年次
1年次で挑戦した理系科目に苦戦した経験から、継続して学習に取り組めるよう、勉強に対するモチベーションを高めるための方法を模索。きっかけは、ある先生からいただいた「自分の興味がある学問の講義も取らないと楽しくないでしょ」という助言でした。苦手なテーマや新しいことに挑戦する時でも、楽しみながら効率的に学習する方法を色々と試しました。辿り着いたのは自分の得意とする学びと並行しながら、苦手な内容に挑戦すること。今でも新たなことにチャレンジする際は、興味がある資格の勉強等も並行して行うことで気分転換し、苦手分野の学習にも継続的に取り組めています。
3年次
卒業研究について意識し始めたのが3年次。軽音サークルに入部し、人生で初めての他者と音楽を奏でる挑戦が、卒論のテーマにつながりました。幼いころから好きだった音楽への関心が更に高まり、卒業研究でも「音楽」を扱いたいと考えるようになったのです。コロキアムという、自分が希望するジャンルの専門的な講義を履修する研究室選びも兼ねた科目では、音楽についてのグループを選択。担当の河瀬准教授には授業内だけではなく、個別に学びの相談にものっていただきました。河瀬准教授の下で研究したいと思うようになり、人文情報学研究室を希望し配属が決定。中期からは就職活動にも目を向けるようになり、インターンを通して自分の将来について考える機会が増えました。
4年次
研究室に配属され、まず先生から徹底的に叩き込まれたのは分析知識でした。PythonやRというプログラミング言語を用いた、データ分析の専門的な手法を必死に学びました。また、プレゼン術の指導も強く印象に残っています。色の扱い方やグラフ・言葉の選び方など、研究発表に向けた資料の作り方等の基礎から鍛えていただきました。このご指導は社会人として働く中でも、多くの場面で役立っています。

就職

現在は、技術職として社内インフラの企画・設計をする部署で働いています。最近では、ワンクリックで業務内容が報告できるシステムや、出社予定日の登録、出社率の可視化などの機能を組み込んだ、社員全員が活用するアプリを開発。業務効率の向上に貢献しました。様々な部署との連携が必要なこの仕事では、学生時代に得た「学問の枠を超えて広い視野で物事を観察し、アプローチする力」が生かされていると強く感じています。既に持っている見識と、視点を変えることで発見した新たな知見を組み合わせることで、これまでにない切り口を見つけようとする姿勢はビジネスでも重要です。例えば、まったく関係性のない業務内容でも「働き方」という切り口で見ると共通点を見つけることができます。その発見を元に、ある部署の事例を会社全体に適した内容に改良して提供することで、全社的な課題を解決しました。今後も、大学で学んだことを活かしながら、一つの視点に捉われない、広い視野を活かしてものづくりを支え、社会に貢献していきます。

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