INTERVIEW
INTERVIEW
GRADUATE INTERVIEW
全日本空輸 株式会社
ANA X株式会社出向 ライフサービス事業推進部

2019年度卒業中村 百花さん

在学中は阪田研究室に所属。阪田教授のもとで、幼少期より習い続けてきた日本舞踊における「間」に関する研究に取り組む。現在は統計学やデータサイエンスの授業で培った知識や客観的な視点を活かして、ANAカードやANA Pay等の決済事業に従事している。

CAMPUS STORY

1年次
初めての一人暮らしに初めて触れる分野の勉強、そしてサークル活動など、全てが挑戦の1年でした。特にデータサイエンスの授業は一番印象に残っています。高校で国際コミュニケーションに注力してきた私にとって、データに基づいて物事を客観的に分析する視点は、全く新しい世界を開いてくれました。ものの見方が変わり、一つの事象について多様なアプローチで考えることができるようになったのです。この授業のおかげで、4年間の学びを支えてくれた柔軟な発想力が身についたのだと感じています。
2年次
日本の伝統文化であるお香や能に携わる方々のお話を伺った授業が心に残っています。変わらず受け継がれる技術や、大切にされている想いをご本人からお聞きし、臨場感を持って文化の持続可能性を感じることができました。第一線の講師の方々のお話を中心として、多角的な視点で展開される講義は、幼少期から日本舞踊を通して親しんできた日本文化に対する新しい視座を私に授けてくれました。
3年次
仲間と力を合わせて研究するジョイントリサーチでは、コミュニケーションについて研究。同級生たちと協力し、研究テーマのアイデア出しから、研究構想、データ収集・分析、レポーティングまで経験しました。グループでの研究は多くの意見をまとめながら進める難しさがある一方、チームメイトの全く異なる考え方に感銘を受け、多様な見方を手に入れることができました。テーマ立案という研究のスタート地点から研究結果の発表というゴールまでを経験。3年生の中ごろからは、入学時からの目標でもあった「日本舞踊を扱った卒業研究」について「データ」という観点から具体的に考えるようになっていきました。
4年次
卒業研究の題材に選んだのは、幼少期より親しんできた日本舞踊。思い入れのある日本の伝統文化を、4年間培ったデータサイエンスを活用して、全く別の角度から見つめ直しました。長く親しんできたため、何でも分かっていると思い込んでいましたが、データを用いて見てみると新しい発見の連続でした。前例が少なく、研究がうまく進まないときもありましたが、感覚的でしかなかった日本舞踊の「間」を客観的な数値を通して再定義した体験は何にも代えがたい楽しさと達成感がありました。

就職

現在はANAカードやANA Pay等の決済事業に従事し、サービスの拡大と収益の最大化を目指しています。現状分析や効果検証など、集めたデータを集計し、方針を定めることが多いこの業務。授業で培った統計学やデータサイエンスの知識と、自分にとって未知の世界を客観的な視点で切り拓いた経験が基盤となり、今の私の仕事を支えてくれています。また、伝統文化からデータサイエンスなど、文理を問わず幅広く学び、興味の対象を広げた在学中の経験は、新たな分野も積極的に学ぶモチベーションにつながっています。コロナ禍で業界全体が苦境に立たされていますが、ライフスタイルの変化にも対応しつつ、柔軟な姿勢で成長し続けていきたいです。

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