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教員紹介

数理統計研究室
玉谷 充助教(有期)

玉谷 充 助教(有期)

プロフィール

島根県出身。2011年、島根大学大学院総合理工学研究科数理情報システム学科前期課程修了。2014年、同研究科電子機能システム学科後期課程修了。日本学術振興会特別研究員を経て、2015年より現職。専門分野は数理統計学。従来の統計的手法が通用しないデータに対する新たな理論を構築・展開する研究を進めている。統計学の学術雑誌に掲載されていた論文との出会いをきっかけに、大学院在学中より現在の研究テーマに取り組み始める。

複雑なデータを読み解く新たな理論の構築に挑む

その分析結果、本当に正しいもの?

「データが物語る」などとよく言われますが、皆さんはデータ=正しいものだと思っていませんか?データを正しく読み解くためには、仮説を立て、適切な手法を用いて分析することが必要です。その際に基礎となる理論を十分に理解していなければ、あるいはデータに適さない理論を用いれば、間違った結果が出てしまうこともあります。つまり、正確な結果を導くためには、分析理論の知識は不可欠なものなのです。

これまで統計学の長い歴史の中で精緻な理論体系が構築されてきましたが、近年、世の中の発展とともにデータの形も多様化、複雑化し、膨大なデータを容易に入手できるようになってきました。それに伴って、従来の手法では分析できないデータも出現しています。私が取り組んでいるのは、そうしたデータを分析するための新たな理論の構築です。

判別できないデータの存在

具体的には「高次元小標本」のデータについて研究を進めています。がんや白血病に関する遺伝子データなどがその一つ。がん患者がどの種類のがんにかかっているか判別する場合、過去のがん患者の膨大なデータをもとに判別基準を作成します。しかし、あるタイプのがんにかかった人(標本)の数が、そのがんが持つ特徴(次元)の数よりも少ない場合、いくら詳細なデータがあったとしても既存の理論ではうまく分析結果を導くことができません。このように特徴(次元)の数が人(標本)より圧倒的に大きな状況でも分析できる手法を見出すことが私の研究の目標です。得られた理論結果をもとに、シミュレーションや実データ解析を重ねて検証しています。

数学は世界を正しく読み解く眼

数学が得意でなくても、数学が好きだという気持ちさえあれば、楽しんで理論を学べるはずです。数学の世界では答えは1つだけですが、たどり着くまでの道のりは十人十色。数式を通してそれぞれの個性を読み取れるところが数学の魅力だと、私は思います。ゼミでは数理統計の基礎を学んだ上で、一歩発展した理論を学び、データ分析に取り組んでもらいたいと考えています。紙と鉛筆、自分の思考を武器に、データを読み解き真実を見つめる眼を養いましょう。

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