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教員紹介

感性情報心理学研究室
大塚 幸生助教(有期)

大塚 幸生 助教(有期)

プロフィール

2008年、名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程満期退学。2009年博士号(心理学)取得。2010年、カリフォルニア工科大学生物学科博士研究員を経て、2011年より日本学術振興会特別研究員として京都大学大学院人間・環境学研究科へ。2015年より現職。学部在学時、被験者として参加したフォールスメモリーの実験を機に、意識と記憶・学習の関係に興味を抱き、現在の研究テーマである無意識下での学習メカニズムの研究を始める。

無意識における学習メカニズムを追究する

実はあいまいな人の記憶。
証言を誘導されると事実がゆがむ?

人は無意識に見たものをどのように認識し、記憶・学習しているのか。そして、学習したことが後の行動にどのような影響を与えているのかについて研究を進めています。

無意識の記憶とは何かと言うと、目撃証言などが挙げられます。人は偶然見かけたものを、ビデオカメラのように正確に覚えることはできません。なぜなら、得た情報を整理し、再構築して都合良く書き換えてしまうからです。それゆえ、質問に仕掛けをし、証言を誘導すると目撃者は自信を持って事実と異なることを話す場合があります。こうした偽りの記憶をフォールスメモリーと呼びますが、つまり記憶とはデータとして正確なものではなく、非常にあいまいなものなのです。

「なんとなく」の原因を探る

人の記憶は日常生活で意識せずできること、できないことにも大きく関係しています。通い慣れたスーパーで、目当ての商品を難なく探せるのは、無意識下でも常に見たものを認識し、それらが持つ規則性に沿って記憶しているから。そして、学習した規則性を使って、効率的にものを認識することができるからなのです。私は主に、記憶と規則性の関係、感性情報の認識の2つに焦点を当てて実験を重ねています。

感性情報とは物の色や形といった物理的情報に比べて、材質などあいまいで定義が難しい情報を指します。例えば、野菜や果実の鮮度。あるイチゴが新鮮か傷んでいるかは見ただけで判断できると思いますが、どうやってイチゴについての情報を処理しているのかを説明するのはなかなか難しいはずです。「なんとなく分かる、できる」のはなぜなのか?脳のどの部分が記憶し情報処理をしているのか、fMRIという機械を使って心理学実験時に脳活動の測定も行っています。

人の感性を科学的に読み解く

ゼミには人の認識や記憶に興味のある学生に来てもらいたいですね。テーマは人を対象にしていれば、自由に決めて構いません。「懐かしい感情はなぜ起こるのか?」など学生が興味を持つテーマは様々。学生と一緒に実験や考察を重ねることで、私自身の研究の幅も広がるのではないかと楽しみです。実験や研究を通して、科学的に物事を判断する力や、データを客観的に批判する力も身につけてほしいと思います。

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