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教員紹介

歴史文化情報研究室
鋤柄 俊夫教授

鋤柄 俊夫 教授

プロフィール

1958年、長野県飯田市生まれ。同志社大学大学院文学研究科博士課程前期修了。大学在学中は、京阪神を中心に長崎、長野など全国各地の遺跡調査に参加。専門は日本中世社会の考古学的研究で、各地に点在する歴史遺産の数量化やデジタル化を用いた研究を進めている。著書に『日本中世都市遺跡の見方・歩き-「市」と「館」を手がかりに』(昭和堂)、『中世京都の軌跡-道長と義満をつなぐ首都のかたち』(雄山閣)などがある。

歴史遺産をデジタル化し、中世社会の姿を再現

私は「仮想空間クリエイター」

今自分が歩いている所が、平安時代のどの場所にあたるかが一目で分かる地図アプリ。屏風絵の「洛中洛外図」を隅々まで見ることができる高精細デジタルアーカイブ。私が過去に関わったこれらのコンテンツは、歴史遺産のデジタル化によってはじめて可能になったものです。

歴史文化情報の量や種類は時代が進むにつれて膨大になり、網羅的・客観的に見ることが難しくなってきています。しかし、そうした大量の情報をデジタル化し仮想空間上に再現することで、新たな事実にたどり着くことができるようになりました。同時にデジタルコンテンツは、より臨場感あふれる歴史の姿を伝え、後世に残す役割も果たします。私は「仮想空間クリエイター」として、全国の遺跡を巡りながら、中世社会の姿を再現する研究を続けています。

日本列島のあちこちに眠る、知られざる歴史

歴史都市・京都においても実はまだ分かっていないことが数多くあり、遺跡を基に地名や絵図などのデータを総合的に分析していくと、新たな発見があります。例えば2002年から始めた同志社大学今出川キャンパス周辺の発掘調査では、これまで謎が多かった鎌倉時代の上京区の姿を明らかにすることができました。他の観光スポットに押されがちな上京区ですが、実は深い歴史を持った場所。その魅力を伝えるため、自治体と連携した地域活性化プロジェクトの一環で、地図アプリの監修や観光用WEBサイト制作のサポートなども行っています。

同じように、全国各地にはまだまだ魅力的な歴史が眠っています。地域に最も密着した遺跡を中心に、地名や地形や絵図などのさまざまな非文字資料の断片をつなぎ合わせて歴史遺産を再現し、観光資源として活用すれば、地域を元気にすることができます。

これは歴史の分野において、研究成果を直接的に社会に活かす新しい試みになります。私の研究におけるもう一つのテーマは「歴史に学び未来を拓く」。他でもない歴史こそが、新しい時代を切り拓く原動力になると信じています。

さまざまな時代の上京区の姿が分かる地図アプリ「京・上京探訪」

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