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在学生の方

文化資源学コース(6月20日開催)

 

日時:6月20日 4・5講時
   (アドパンスト・シンポジウム/シンポジウム)

場所:MK312




発表者:久野 由香子

題目:「狩野孝信作風の検討―他画家の筆致と比較して―」 
要旨:近年、狩野孝信筆とされる作品が格段に増えつつある。それは、肖像画や障壁画に関わらず、風俗画にも幅広く及んでいる。しかし、それらの作品は孝信が関係
   しているとの指摘があるものの、作品個々についての詳細な検討はなされていない。特に、狩野派他画家との作風の比較は、孝信自身の作風の定義づけにおいて
   早急に必要と思われる。今回の発表では、主に画風の比較ということに重点をおき、幅広い孝信作風の定義づけを行いたい。 




発表者:矢島  由佳

題目:「花結び」に用いる花のモチーフ選択にみる自然観および装飾感に関する考察
要旨:「結び」は人類が生きて行く上での必要性から発展し、髪結、花結び、礼法、水引、網具、編み物など、各時代の民族の生活様式の発展に即して発達をなしてき
    た。結び技法の発見が、狩猟、住居の建築、物の運搬、記憶、模様の形成等の形成の基盤となったと考えられる。また、文化が発展するに伴い、結び目には神
    秘的な神の力が宿るといった宗教的な要素が加えられ、歴史と共にその技術は発展し続けたといえる。「結び」は大別すると、「実用的結び」、「宗教的結び」、
    「装飾的結び」の三つに分けることができる。仏教伝来に付随して、大陸から「阿修羅結び」にみられるような複雑な宗教的結びがある。また、平安時代には
    日本で独自にうまれた装飾結びである、花結びや飾り結びがうまれた。花結びは貴族の衣装や調度品の装飾に用いられた。日本独自に発展をとげた「花結び」
    は平安時代の上流社会の女子教養の一つとして習得されるものとなった。また、室町時代には茶人や香人は花結びを心得として身につけた。本研究は、室町時
    代以降の装飾文化において、生花ではなく、あえて紐を用いて装飾的な目的で花の形を具象化した花結びを用いた背景および、18世紀以降の出版物に記載され
    た内容から、数ある花の中から花結びとして用いられている花がどのように選択されたかを明らかにし、日本で独自に発展した花結びを社会的、文化的文脈か
    ら分析、考察することを目的とする。

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