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講義概要後期

文化資源学コース

計量文藝解析深論1

文字列という1次元の情報の計量的な解析方法について、『源氏物語』、『宇津保物語』、井原西鶴作品など日本の古典文学の解析例を中心に、解析の目的、内容、方法、誤差等について論及し、精度の高い計量的解析を行うことが出来る能力を身につけさせることを目標とする。特に誤差が解析結果に及ぼす影響、解析に用いる変数や手法の妥当性の問題、精度不明のデータを利用した場合の問題点などについて、講義および演習を通じ詳細に論究する。

計量文藝解析深論2

文藝に関する2次元、3次元情報の計量的な解析例中心に、解析の目的、内容、方法、誤差等について論及し、精度の高い計量的解析を行うことができる能力を身につけさせることを目標とする。具体的には、2次元の文藝解析としては浮世絵、3次元の文藝解析としては仏像を対象とする。深論Ⅰと同様に測定誤差、解析に用いる変数や手法の妥当性などについて講義および演習を通じ詳細に論究する。

文化系統学深論1

日本の近代文献学の発祥、池田亀鑑の理論と源氏物語での実際の処理、それに対する小西甚一の批判など、日本文献学の主要な流れを概観し、それが系統文献学的にはどのように判断されるか、現在の問題点は何であるかを講義し、現実の研究課題への適用について修得させる事を目標とする。授業では、西欧における文献学の発達とラハマンの立場、現代における生物系統学の利用の歴史、なども比較対照して述べる。使用する基礎テキストは文化全般と系統学の関係を解説したものであり、文化への理解があれば他分野の専門であっても読むことができる。

文化系統学深論2

文献群の分析処理と解釈のみならず、その処理に用いる手法そのものを開発できる能力を身につけることを目標とし、文化情報学の総合的研究の基盤を確立させる。授業では、系統文献学に於いて用いる数理的な各方法が、どのような場合に適しているか、又適して居ないかなどについて、具体的文献群の解析を通じて明らかとする。特に、混態の検出はどうあるべきか、またその為に開発すべきプログラムの構造はどうか、などを実際に理解させる。授業では理解を深めるため2回の実習を計画している。

文化情報発信特別研究

従来の博物館学がともすれば理論先行になりがちだったことを踏まえ、博物館・美術館での展覧会の実施における諸問題と対応策について理解させることを目標とする。授業では、展覧会を文化情報の発信と促えることで、これまでないがしろにされて来た現実的諸問題が明らかにしてゆく。国の施策である規制緩和・民間開放の流れに応じて既に実施されつつある公立美術館・博物館の指定管理者制度、国立のそれの市場化テストの導入に関して、情報発信という視点から、設置者(国・地方公共団体)・被設置者(学芸員を含む)・利用者それぞれの立場を換えて論議を深化させる事をめざす。

時代様式深論

「時代様式特論1」で体得された様式論的理解を、さらに緻密で高度なものにさせることを目標とする。授業では、国内のみならず西欧においても、各時代の数多くの日本美術が保存・管理研究されており、これらの作品のデータを精力的に集積させる。同時に、ボストン美術館・大英博物館・ギメ美術館等、日本美術を収集・保管する施設の日本部の学芸員との緊密な連携を計り、イギリスのセインズベリ日本芸術研究所等との共同作業などの実習・演習を通じて、日本美術の「特殊性」ではなく「普遍性」「世界性」を解明させる。

歴史文化情報深論1

日本国内で最も歴史情報の濃密な平安時代から近世初頭までの京都を対象に、考古学資料のデータベースを基に、文献史的な研究もあわせた総合的な歴史説明について、修得させることを目標とする。講義では、時代毎に様々な変貌を遂げた都市京都の形態変化と、文化および社会構造の変化の関係に注目し、歴史系諸情報を融合させたその総合的な説明を行う。演習では、京都市内の代表的な考古学資料を実見し、京都の文化の多様な情報を総合化するために必要な要件を考えさせる。これらの研究調査を前提にして、各自のテーマに沿ったデジタル京都の作成と、それに基づいた京都の都市史と社会構造および日本文化について考えさせる。

歴史文化情報深論2

歴史文化資料の合理的な数量化をもとに、それらを空間情報科学の理論と方法によって総合化し、これまでの歴史解釈に新しい価値観を生み出すための理論と方法を修得させることを目標とする。講義では日本列島のさまざまな地域をとりあげ、遺跡と地理情報をベースにしながら文献史料や絵画資料、さらに地名や地形および現存する歴史文化遺産などの多様な歴史文化情報を加えて行う歴史説明の実際を示す。演習ではこれを前提に畿内の遺跡群を踏査し、遺跡と歴史文化情報の見方と考え方を学ばせる。これらの研究調査を基に、任意に設定した地域社会の形成とその変異について、多変量解析的な視点に立ったシミュレートと、これまでの歴史研究に対する見直しや、新しい形の歴史説明を演習する。

文化財分析法深論1

文化財分析法深論1では、文化財の分析手法の基本的原理を理解させることを目標とする。文化(財)は、多くの価値を内包している。人々の宗教観や美意識、モノの見方や発想法、知恵や技術など、実に多様なものが文化(財)に反映されている。よって、それらを適切な手法によって分析および解析することにより、それが製作された過去の自然や風土、人々の生活、社会そのものを伺い知ることができる。授業では、自然科学的手法(特に分析化学的手法)に立った文化(財)の分析法について広い視点と立場から講義する。

文化財分析法深論2

文化財分析法深論2では、文化財の実用的な分析化学的手法について理解させ、分析および解析できる能力を身につけさせることを目標とする。授業では、文化遺産、遺伝情報処理などにおいて現在実用されている文化(財)の分析手法について講義する。さらに自然科学的手法によって得られた文化(財)からの情報を、過去、現在、未来の経時的流れの中で解析と保護の視点から考えていく。

言語データ科学コース

計量言語学深論1

学際的な研究の切り口を見つける研究力の養成を主な目的とする。講義では、担当教員の指導により、広義の言語、情報、認知、文化、計量をキーワードとした学際的研究資料の収集と内容の理解を通じて、研究方法の融合による独創的な研究に必要となる関連知識を身につける。

計量言語学深論2

テキスト型データや文化データなどに関する新しい解析方法の開発について学習する。講義では、研究対象から如何にデータを抽出し、そのデータを如何に処理するかに関する方法論に焦点を絞り、担当教員の指導による研究資料の収集、解読、批判、グループディスカッションなどを通じて新しい研究方法開発に関する研究力を身につける。

言語情報深論1

律動・変化・伝播・混合という4つの性質を合わせ持っていることばを「生き物」として捉えるには、少なくとも伝統的な言語学、計量的手法を中心とするデータサイエンス、衛星情報解析を中心とする地理情報学、心理実験を中心とする認知科学などの融合、すなわち、学際的手法が求められている。ここでは、言語規則の普遍性と多様性、言語生態の変化性と伝播性について、新たな分析方法を開発することによって、新しいデータを発掘していくことを目指す。

言語情報深論2

人類の共通する事象構造は如何に異なる言語形式によって示されているのか、また、いわゆる、標準語の観察によって得られた研究成果は如何に歴史的文献や方言データによって裏づけられるのかなどの問題を考察する。ここでは、GIS的手法やテキストマイニングの手法と結びつけて、言語の歴史的変化、言語接触による混合性質を総合的に捉えることを目指す。

言語記述研究深論

社会的産物としての言語のより包括的な記述を目指して、英語あるいは日本語のさまざまな言語現象を取り上げる。先行研究の渉猟と最適な文法理論を援用によって、より普遍性の高い一般的記述・分析を行う手法を学び、データサイエンスに基づく研究手法の融合による独創的な研究に必要となる関連知識の習得を目指す。

計量語法研究深論

言語記述の周辺部に属するさまざまな英語あるいは日本語の言語現象を取り上げる。対象言語への深い内省と関連データの活用によって、より客観的な分析をおこない、データサイエンスに基づく研究手法の融合による独創的な研究方法の構築を目指す。

行動データ科学コース

マルティメディア情報環境深論1

各種の文化情報を表現するという観点から、各種のマルティメディア情報環境提示技術を詳細に、深く理解させることを目標にする。授業では、各種の文化情報のさまざまな特性を、それらの表現方法の観点に立って、比較・検討することにより、それぞれの文化情報の詳細な特性を把握させる。次に、高臨場感等を提示できる各種のマルティメディア技術を、文化情報を表現すそれぞれの詳細な特性を解説する。

マルティメディア情報環境深論2

表現すべき文化情報の特性に適合し、必要な効果が得られる、マルティメディア情報環境を構築する能力を修得させることを目標にする。授業では、ヒトの感性や認知等の特性も踏まえて、それぞれのマルティメディア情報環境がヒトに与える効果や各種の影響を解説する。そして、人間に対する安全性のガイドラインに関する必要性を勘案し、これを考慮に入れたうえで、必要な表現効果が得られる、マルティメディア情報環境を研究するために必要な知識を修得させる。

比較文化深論

This course will explore where the collective behavior of human beings comes from, how it goes through the formation process, and how it establishes a certain ideology. We will also discuss from a historical perspective how human beings have explained collective behavior and how they have tried to control it. While closely studying Marxist labor philosophy and William Reich's Orgone Theory、 among other works, we will use as case studies, based on recent historical phenomena, to understand the influence of technology on human consciousness.

未来学深論

This course will critically examine the process of the establishment of the Western consciousness of time since Aristotle, as well as the reasons why this consciousness of time has attained cultural hegemony, while providing concrete examples from Euro-American Modernism. On that basis、 we also will study why the consciousness of time in Euro- American Modernism became hegemonic, along with what kind of future-oriented approach it contains. The course will provide training for concretely envisioning a future society.

計量社会学深論1

「設計」「収集」「分析」といったデータサイエンスの3つの相を中心に、社会学に限らず、社会科学各分野における最新の計量的研究方法および研究成果を論及し、先端的な研究を遂行する能力を実践的に養成させることを目標とする。具体的には、社会の多元化・複雑化・情報化をキーワードとして、多様な社会背景に適した実務調査、学術調査および国際比較調査を科学的に行うためのサンプリング、調査モードやデータ解析などの重要な方法を理論的に講述すると同時に、実際の研究事例を通して各々の理論の応用方法とその局限性を考究することを目指す。

計量社会学深論2

「分類」「関連分析」「抽象化」といった計量社会学的な視座から、現代社会の諸現象について理解し、人間の集団的行動の構造的特徴やあるべき姿などを計量的に解析するための理論的洞察力と実践的技能を身につけさせることを目標とする。具体的には、計量社会学の高度な知識を踏まえ、人間関係や消費者行動などの多様な現場から収集した多次元の質的・量的データから情報を抽出するための先端的な研究成果について解説し、属性の異なる人々の多岐にわたる意識および行動方式を分析する際の重要なポイントについて実践を通して深く理解させる。

グラフィック表現学深論1

認知科学的なグラフィック表現研究の応用可能性について、科学的応用と、実践的応用の二つの観点から探索する。科学的応用として、文化資源学、言語データ科学、行動データ科学、基盤データ科学等、文化情報学の諸研究において、認知科学的なグラフィック表現研究がどのように応用されうるか、実践的応用として、情報デザイン、プレゼンテーション、文書作成、論理的思考、創造的思考などの日常的課題の遂行に対してグラフィック表現研究の知見がどのように生かされうるかを受講生とともに探索する。

グラフィック表現学深論2

文化情報学の一分野としての「グラフィック表現学」の基礎を築くことを目的として、それが何を対象として、何を説明するべきであるかを考察する。 表記システムとは何か、グラフィック表現とは何か、その一般的機能は何かといった問題を、主として哲学的、意味論的な観点から取り扱う。
トピックの例:固有機能論、歴史的実体論、自然情報論、状況意味論、チャンネル理論。

認知システム深論1

人間と多様な文化的対象との関わり方について、認知システムという観点から実証的に説明を行う能力を身につけさせることを目標とする。認知神経科学における最新の知見をふまえた認知システムの特性を明らかにするために、必要な脳活動イメージングの基礎を分析およびモデル化の手法を中心に演習を行いながら学び、様々な認知システムのトピックについて、心理、脳、情報といった視点を統合できる研究力の育成を行う。

認知システム深論2

最新の認知システムに関するトピックについて研究論文を中心に学び、文化的要因の影響および他のトピックとの関連性について総合的な議論を行うことで、認知システムに関する新たな研究の視点を設定し展開できる能力を身につけさせることを目標とする。脳科学や情報科学における知見および手法を習得し、認知科学的な研究への適用可能性について考える基本的姿勢を養う。

データ科学基盤コース

数理モデル深論1

各種の文化現象や社会現象について数理モデルやシミュレーションモデルとその解析の妥当性などについて検討できる能力を身に付けさせることを目標とする。授業では、文化の伝播パターンやヒトの学習能力の進化など各種の文化やヒトに関わる現象を記述する数理モデルやシミュレーションモデルとそれらの解析方法についての講義と演習を行い、数理モデルやシミュレーションモデルとその解析の妥当性について深く理解させる。

数理モデル深論2

文化とヒトに関わる現象についての数理的研究のより深い理解と研究手法の修得を目標とする。この授業では、数理モデル深論Iに引き続き、文化の定着と伝播及びヒトの学習能力の時間的・空間的ダイナミクスに関する数理的研究に関する論文の輪読を行う。特に、文化の伝播が、世界規模の人々の往来と、様々な通信網のネットワークを介して、一気に遙か離れた場所にも飛び火的に拡がっている状況を主に数理的手法を用いてより深く理解させる。また、ヒトの学習能力の進化を空間伝播の中で取り扱う数理的手法をより深く理解させる。

類似性データ解析深論

多変量データの中でも特に類似性データに着目し、その解析法について教授する。類似性データの様々な特徴を数学的に定義することから始め、解析法としては、多次元尺度構成法、クラスター分析法を中心に、階層・非階層、対称・非対称、多元、スパースといった特徴をもつ類似性データの解析法を扱う。ネットワーク分析法についても触れる。

大規模データ解析深論

近年、実社会で取り扱うデータの規模はますます増大し、ペタバイトクラスのデータも珍しくない。このようなデータについては、伝統的な多変量解析の手法を適用することは困難である。本講義では、このような“ビッグデータ”の処理、解析法に焦点を当て、統計科学のみならず、機械学習など情報科学分野の最新の成果について教授する。

基礎数理深論

文化情報学に現れる諸問題を数理科学的に扱い、そのなかで順問題の解析法からはじめ逆問題について教授する。線形の問題を中心に、順問題を基本にして、いろいろな解法をもとに逆問題をそれに応じて考える。一般化逆行列などをはじめとして、評価関数を提案し、その極値問題の解法と結びつけた解析法を扱う。

数理科学深論

文化情報学に現れる諸現象を数理科学的に記述することから始め、現象に内在する法則性を探索する。現象を微分方程式などを用いて記述し、古典解析の技法、フーリエ解析的な技法などを用い、順問題、逆問題、その他諸問題の解析法を教授する。

情報アクセス技術深論

本講義では、人間が生きていく上では必要となる、大量の情報資源の中から必要な情報を効率的に見つけ出すための技術である情報アクセス技術について、世界中の情報科学の学生が情報アクセス技術を学ぶために使用しているテキストを用いながら、検索エンジンに関する最新の研究事例の紹介とその効果について学ぶ。

データベースシステム深論

本講義では、あらゆる組織の基幹業務や意思決定に必要不可欠なものとなっているデータベースシステムについて、世界中の情報科学の学生がデータベースシステムを学ぶために使用しているテキストを用いながら、データベースシステムに関する最新の研究事例の紹介とその効果について学ぶ。

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