言語生態研究室 − 沈 力
ことばは生き物!?
変化、伝播、融合。―まるで生き物のような言語の「生態」を探ってみませんか。
・ 地理情報から見えてくる、ことばの生態系
〜一つの言語の勢力範囲はどこからどこまで?NASA衛星システムから情報を利用し、地理分析ソフトIDRISIにより、ことばの生態系に迫る。
・ コーパスで追いかけよう!言語変化の足あと
〜ことばは常に少しずつ変化している。世界最古の会話テキスト『元本老乞大』→『明本老乞大』→『清本老乞大』をテキストマイニングし、言語変化の足あとをたどる。
・ ことばが映し出す人間の心
〜人間は、現実世界をどのように認知しているのか?そのヒントは、ことばに隠れている!ことばの観察から、人間の「もの」や「できごと」に対する見方を解明する。その研究成果はさらに心理実験から裏付けられる。
ことばの変化探究グループ
●綿谷柔恵:「元代中国語の虚辞“de”について」
世界最古の口語教科書である『元代老乞大』を統計分析し、ことばの変化を究明する。
●稲森久純:「-ryokuの造語力について」
女性力 地頭力 鈍感力 愛嬌力といった「-力」の使用方法に変化がおきています。古い規則が破られ、新たな法則が生み出される言語の生態を探る。
●関口武司:「サ変動詞の五段活用化条件」
サ変動詞の五段活用化条件を明らかにし、語彙化の真実を追求する。
●大岡翔: 「-keiの”乱れ”について」
現代において、"系"という言葉はどのように使用されているかを記述することにより、言語変化の規則を探る。
●松尾彰久:「オノマトペ副詞に関する考察」
オノマトペ副詞と助詞の共起条件を観察し、オノマトペの副詞化プロセスを探る。
ことばの意味探求グループ
●山村朋子:「名詞の意志性について」
存在動詞の使い分けから、名詞の意志性の関わり方を探る
●上杉望美:「日本語の受給動詞について―英語・中国語と比較して」
物の移動を表す受給動詞間の類似点や相違点を明らかにすることによって、話者の視点を探る。
●岩佐かおり:「事象タイプの研究―― -chuuの生起条件を中心に」
「-中」の生起条件を明らかにすることによって、人間は如何に「到達性」をとらえているのかを探る。
●飯田浩平:「兵庫播州方言における動詞の持続性について」
播州方言「-よる」の生起条件を明らかにし、人間は如何に「意図性」をとらえているのかを探る。
●濱田奈穂:「山口方言における動詞の持続性について」
山口方言における「-よる」と「-ちょる」の異同を観察することによって、人間は如何に「結果状態」をとらえるのかを探る。