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“ヴァーチャル・リアリティ”で  教育の新しいカタチを創出する

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“ヴァーチャル・リアリティ”で教育の新しいカタチを創出する

ヴァーチャル・リアリティは、ヒトと社会をどう変えていくのか

情報通信革命は、これからが本番

 ヴァーチャル・リアリティ(以下VR)という言葉も、ずいぶん一般的になってきました。3Dゲームやアニメーションなど、皆さんの身近にも、VR技術を使ったさまざまなコンテンツがあることでしょう。しかし現在、世の中に普及しているVRは、人間にたとえると、まだ「よちよち歩き」の段階。次世代情報通信やメディア・テクノロジの最先端では、あたかも自分が本物の空間にいるように超リアルな「没入型ヴァーチャル・リアリティ・システム」の研究開発が着々と進められています。それと同時に、より進化したVRをどのように活用するかについても、様々な試みが行われています。


VRが教育を大きく変える

 私はもともと通信工学を専門としてきました。郵政省(現総務省)や文部省(現文部科学省)などで、衛星通信、高精度測位システム、陸上移動通信などの研究を続け、現在は人工衛星を利用した大学間教育用ネットワークシステムの研究や没入型ヴァーチャル・リアリティ・システムの教育への利用方法などを研究しています。「没入型VRシステム」は、教育に大きな変革をもたらす可能性を持ったテクノロジです。ギガビットクラスの次世代情報通信網と「没入型VRシステム」を連動させることにより、まるで遠く離れたオブジェクトがその場にあるかのような超リアルな授業が受けられるのです。


様々なテクノロジの融合が“鍵”

 いくら性能が飛躍的に向上しても、単体で置かれたコンピュータにできることは限られています。前にお話ししたように、コンピュータ、ソフトウェア、情報通信、ヒューマン・インタフェイスなど、さまざまなマルティメディアテクノロジを融合させることによって、VRの新たな可能性が広がります。

 「情報化」の流れに流され、飲み込まれる人間にならないためにも、私の講義を受ける学生諸君には、さまざまな情報テクノロジをトータルにとらえ、情報社会の未来を自分なりに見通せる力をつけてもらいたいと願っています。